ダイエーグルメシティ夙川店

兵庫県でも有名な阪急沿線の高級住宅街
夙川に出店しているのが
ダイエーグルメシティ夙川店です。

地元の専門店を中心に店を構える
夙川グリーンタウンのダイエー。

直営の食品売場や生活用品売場は
綺麗に改装されていますが、
専門店部分は昭和の良い雰囲気を
醸し出しています。
正式名称:夙川グリーンタウン(サイト
店舗番号:0313
所在地:兵庫県西宮市羽衣町7-30
開店日:1977年10月15日
建物構造:北棟・SRC造地上17階地下1階
建物構造:南棟・SRC造地上17階地下1階
エスカレーター:東芝
最寄駅:阪急電鉄夙川駅徒歩1〜3分
その他:当施設モチーフの鉄道模型ジオラマ展示有
   
壁にある大店法の看板は昭和51年4月19日。
地権者の代表者と思われる名前と
住友不動産の名前があります。

実はこの夙川グリーンタウンに出店している
ダイエーですが複雑な出店の経緯を持っています。

開業以前の早い段階で建物が完成したもの
核テナントが決まっておらず
着工後にダイエーが出店した経緯があるようです。

フロアガイドですが、実際は1階・2階だけでなく
地階にもグルメシティの売場があります。
建物の裏側に行くとグルメシティの玄関があります。
店内は書き換えられましたが
こんなところにグルメシティのカタカナ旧ロゴも
残っています。

正面側と裏側は
それぞれ別に改装をしているのでしょうか?

北半分と違って、南半分は若干昔ながらの
再開発ビルの雰囲気がありますが
こちらも綺麗に壁が塗られています。
そしてちょっと奥には真新しい稲荷神社。
大抵屋上にある稲荷神社ですが、
この羽衣稲荷は玄関横にあります。

どうやら再開発前にあった稲荷神社を
4階屋上に移転奉祀したのち
再度(平成17年)この場所に移したそうです。

これに似た例として、
北九州市の小倉そごうビル(現、セントシティ北九州)が
そごう閉鎖時に神社への参拝が出来なくなるとの
理由から
1階広場に分祀したと言うケースもありますが、
そのものを移設するケースは珍しいです。
肝心の建物内ですが、
商店街の個人商店をそのままビルに
持ってきたようなテナントが多く集まっています。

地階のダイエーグルメシティの食品売場の正面に
地元の八百屋や精肉店、惣菜屋も出店していますが
土曜日の昼間にも関わらず
大勢の客で賑わっていました。
1階は個人商店と今風のショップが
混ざって営業しています。

そんな中発見した電器店
日立チェーンストールの古いロゴマークが
天井の看板に付けられています!

開業してからそのままなのでしょうか?
地方では結構見掛けますが、
このようなビルに入居している店舗では
珍しく思えます。
比較的新しそうな東芝のエスカレーターですが、
それと対になるような
質素で効率を重視したような階段。

スーパーを多く訪れると分かりますが、
基本的にどのような商業施設もそうですが、
階段の上位互換とも言えるエスカレーターが
ある店舗は簡素になりやすい傾向にあります。

エスカレーターの無い店舗、
後に設置された店舗は高価なタイルを敷いたり
照明を多用するなどその差がはっきり見えます。
ここで気になる区画がありました。
壁がショーウインドウになっています。
この施設が開業した2年前に誕生した
パリ地下鉄の路線図と
この夙川グリーンタウンをモチーフにした
鉄道模型のジオラマが展示されています。

奥のグリーンタウン側には
阪急電車の車両2台が建物正面に
JRの近郊型車両221系が建物裏の駅に設置。

阪急夙川駅とJRさくら夙川駅の関係を示していますが
この模型から夙川の歴史を感じ取ってほしい
意図があるようです。